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若ちゃん 第4戦・・ああその時に。。 [D70]

74番 我らが若ちゃんのマシン。

6月10日・・・東日本チャレンジカップ第4戦

霧で中止となった第3戦のリベンジ・・・若ちゃん得意とする富士スピードウェイ。

しかし写真は、前回のSUGOのもの。

大事な試合の日、うさ公は・・・東京文化会館にいた。ボローニャ歌劇団の来日公演。

アンドレア・シェニエ。。

フランス革命時代の詩人、シェニエの愛と愛ゆえの死の物語。

新3大テノール・・ホセ・クーラをはじめ、日本ではめったにそろわないキャストで、これまためったに上演されない演目。

実はアンドレア・シェニエは、1961年、NHKホールでのマリオ・デル・モナコの公演が有名で、これを超える歌手・公演はないといわれる題目。白黒のDVDで当時の感激を味わえる。音質は最低だが、それでも、身がこわばるぐらいのデル・モナコの歌声。

今回、かなりの高額チケットだったけど、一生に一度の機会と購入。

この公演、某○和証券特別協賛。

実は、その前に某旧財閥系証券会社協賛のサントリーホールでのトーランドットを観劇したけど、その時もホールの入り口でお客さんのお迎えをする暗めスーツの法人担当証券マンのむらがる姿におどろいたものだが、今回もすごい。

おいおい、ちょっとはもっとおしゃれなスーツにしろよ。場にそぐわないじゃない!と思っていたら。。。。。。

     その日、ニュースでもでていたが小泉首相が観劇。黒スーツの半分は、SPだった。。。。

SPにしても、証券マンにしても、もっとTPOを勉強してもらいたいものです。演目としてもキャストとしてもかなり格のある公演。

ウイーンにいる頃、何度か現地の人とオペラ座に。いつでも日本の観光客がいましたが、やはり装いは浮いていた。

あちらは、演目・キャスト等でドレスアップする時と、ややカジュアルな時ときちんと区別している。

黒のシンプルなワンピースでもいい。胸元と腕がでていて、ちょっと真珠のネックレスをする。。それでエレガントなのが素敵。日本人の女性が、いわゆる結婚式の二次会スタイルでいるのが、とってもかっこわるく見えた。値段ではまけてないのにね。

ところで、数年前、まだ小泉首相が就任したばかりのころ、やはり新国立劇場で首相に遭遇した。当時は、幕間も含めて席につくたびに会場われんばかりの拍手と握手ぜめだった。

今回は、最初の着席で拍手もあったものの、ブーイングも。

幕間ではほぼ無反応。こんなところで政治を体感できるのが、またオペラ。

一方、ボローニャー歌劇場の別演目で出演する超イケメンのテノールも観劇。彼が姿を現すだけで、場内騒然。かくいう、私も、一瞬理性を失って、、、、握手などしてしまいました。

などと余談です。

公演は、、、、感激の一言。

演出としては、革命後の独裁を強烈に描いた新国の公演ほどのインパクトはなかったもの、全体の質の高さ、そして、やはりオケ、特に弦の秀逸さは、価値のあるものでした。チェロが、あるいはビオラのソロが官能的ともいえる繊細さでソプラノの歌声を導けば、重厚な弦の重なりが、不気味な空間をつくりだし、そこに破滅的な愛のアリアが、二重奏が爆発する。

http://blog.so-net.ne.jp/usakou/archive/20051124

期待のホセ・クーラは、現地で絶賛された演目ほどのできではなかったけれど、すべての歌手が絶好調で、合唱・オケともそろった公演などは、一生の間でも中々機会がないもの。これだけでも十分満足でした。

社会的なメッセージ性はあまり強くなくても、このオペラの中で、一人の老婆のアリアはいつも心にのこります。

「私は、マデロンという老婆、私の家族は革命のため、国のため、命をおとし、私の寿命もあとわずか。こんな私に残ったのは、最後の身内、孫のロジェ。この子はまだ小さいけど、戦うこともできれば、命を失うこともできる。どうかこの子をお連れください。」と幼子を差し出す。

かわいい孫が連れて行かれた後、老婆は導く手を失い、「誰か私に手を貸して」・・・とつぶやく。

どんな時代でも、戦いの時代に、大衆は愚かで、またひたむきだ。。。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

オペラのひと時は、素晴らしいひと時だ。

二度と同じ公演はない。最高の歌声の瞬間は、息がとまるほどの緊張と感激の時間だ。

バイクとオペラ・・相反する趣味だね、といわれるけど、私にとっては同じ世界。

すべての技術と条件と環境が整ったとき、最高の姿を見ることができる。

一期一会といわれる、その最高の瞬間に立ち会いたくて、私は舞台に、そしてサーキットにでかけるのかも。

観客のこころを天空に導くハイCのあの歌声の前の一瞬の静寂は、レース前のパドックと同じ神聖で侵すことのできない時間なのだと思うのです。

この空間で、持てる最高の技術を競うことのできる選ばれた人々。。。その姿が私達の心を魅力するのだと思うのです。

今回、若ちゃんは、予選1位、決勝2位の素晴らしい成績。これでランキング4位。

さらに、7月、より高い場所を目指した若ちゃんの戦いは続く。

ただ、私達は、息をのみながら、その瞬間を待つばかり。。。

 


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am-light-right

 オペラもバイクレースも本物と出会うと違いますよね。
サッカーで柳沢、決定的シュート決められずに批判されていますが、カズがあれは、意識がこぼれ球を拾わなければとなっていてしょうがなかったとフォローしています。でも、決めてほしかった。
by am-light-right (2006-06-21 05:56) 

IXY-nob

ご無沙汰で申し訳ありません。やっぱり本物のオペラは凄いでしょうね。今年は大阪でコンサートやオペラにも行ってみようと思っています。
by IXY-nob (2006-06-25 18:22) 

さすが『若』様ですね!!
私は、チャレンジカップとは比較にならないほどレベルの低いレースに参戦、ポール・トゥ・クラッシュで、鎖骨骨折し療養中であります。
『若』様のように強いライダーになりたいです。
by (2006-06-29 23:49) 

usakou

皆様、ご無沙汰しています。
あさって2日は、またSUGOでの若ちゃんのレース応援です。
前回のSUGOは霧で中止。今回のSUGOでリベンジです。
by usakou (2006-06-30 14:28) 

若ちゃんの大事なレースの日に、エッ?何?アンドレ…アンドレ…
アンドレ・ザ・ジャイアントの新日本プロレスなんて見に行ってちゃあダメじゃん!(…ってオレも古いなぁ。。いつの時代だよ。。笑)
ボローニャ…ココ、あんま、良い思い出ないよぉ~。。
また機会があったら、ブログupします。。
2日?…また雨っぽいなぁ。。
まぁ、梅雨時だからしょうがないけど…。
転倒虫にならない様、お祈りしてまぁ~す。。
by (2006-06-30 18:05) 

la_vie_en_Rose

salut! salut!!~~usakouちゃま、御元気~~っ
また若ちゃん大活躍の時期ですのね?

わたくしね、バスティーユ(Opera)に先日御着物でお出掛けしましたわっ
浮いていたかしらっ 浮いていたかしらっっ
by la_vie_en_Rose (2006-07-03 08:00) 

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